ブランケットLビザ – 企業向けビザオプション


Eビザの資格のない企業や、Eビザ以外の就労ビザが必要な大中規模の企業のビザオプションとしてブランケットLビザがあります。 このビザの利点は、企業が移民局からブランケットLの資格を取得すると、赴任者は自国のアメリカ大使館/領事館に直接Lビザの申請が可能となることです。 アメリカ大使館/領事館での申請は、米国移民局が審査する”Individual L-1 Visa Petition”申請に比べて、追加質問を受けたり、申請が却下されたりする可能性がかなり低くなります。 各国のアメリカ大使館/領事館では独自の解釈や判断に基づいてビザ資格の審査を行うのに対して、米国移民局の審査は統一した方針に基づいて進められ、移民局の審査は益々厳しくなっているのが現状です。

但し、全てのアメリカ大使館/領事館の審査が易しいということではありませんのでご注意下さい。 中国やインドのアメリカ領事の審査は非常に厳しく、日本やヨーロッパの国々に駐在するアメリカ領事の審査は緩やかな傾向があります。

企業がブランケットLの資格を得るための条件は以下の通りです。

  1. 商取引や商用サービスに従事している
  2. アメリカ国内に1年以上ビジネスに従事している事務所がある
  3. アメリカ国内外に3箇所以上の支店や子会社/関連会社(通常親会社の持ち株比率が50%超となる会社)を持っている
  4. 以下のいずれかに該当する
    • 過去12ヶ月の間に、最低10人分のL-1ビザ承認を得ている
    • アメリカの子会社/関連会社(通常親会社の持ち株比率が50%超となる会社)の売り上げのトータルが$25,000,000 以上になる
    • アメリカに1000人以上の従業員がいる

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